5年ぶりの買い替え!


先日、家で使用している自作PCを新しい構成に買い換えた。
パーツ単位での交換は何回か行っているが、マザーから一通り揃えるのはもう5年ぶりくらい。


各種パーツは、徳島には馴染みのあるPCパーツショップはパソコン工房しかなかったので、そこで購入。
競合店が少ないためか値段も若干高く、通販とかで探せばもっと安い所もあったが、一刻でも早く買いたかったので値段は我慢。
先日までしばらく大阪にいたので日本橋で買えば良かったかもしれない…。


今まで主力PCとして使ってきたAopenマザーのマシンはATXケースもない劣悪な環境で稼動させており、さらに落雷の影響なのか電源との接続端子が焦げていた*1のに、特に不具合の出ることもなく動作し続けたのは褒めてあげたい。


もしATX電源端子が直せたらサブPC用としてもうしばらく使いたいが、プラスチックは一部溶けて黒くなっているし、電源のケーブルも溶けかかっている部分があるので危ないかも…。


自分にとっては、もはやPCとは体の一部なので、この状況は非常にまずかった。
そこで、証券口座から一部出金して資金を捻出することに。


これにより、数世代前の性能から、ローエンド寄りの構成とはいえ一気に最新の性能になった。


マザーボードASUS P5QL-EM


ATX対応のP5Q SEとMicroATX対応のP5QL-EMとで迷ったが、UltraATAのコネクタが差せるか不安だったので後者にした(後でよくよく仕様を見ると前者も問題なく対応していたが)。
拡張性を考えると前者の方が優れているので選択を誤ったかなと思ったが、予算の都合でVGAに資金が回せるか不安だったしASUSも譲れなかったので、どちらにせよ結果は同じだったかもしれない。


拡張スロットとしてPCI Express 16x と書いてある所があったので、PCI Express2.0には対応していないのかと心配だったが、大丈夫っぽい。良かった良かった。


家に帰ってから詳しい仕様を見てみると、メモリが最大16GBまで対応だしPCIスロットも多いし1,000円安かったし箱もきれいだったのでP5Q SEも欲しくなった。
まあもう一つの選択をしたところで逆のことを考えたと思うが…隣の花は赤い…

CPU: Intel Pentium Dual-Core Processor E5200

当初はCeleronのE1400(2GHz)にしようと思っていたが、M/Bと対応していないかもと言われたので、もうワンランク上の製品にした。
少し出費は増えたが、定格周波数2.5GHzのデュアルコアでOCしなくても十分すぎる性能だったので結果としては良かった。もう数千円出せばミドルレンジに位置するCore 2 Duoにも手が届いたが、あまり高望みできる予算もないのでこの辺で妥協。
とはいっても、FSBは800MHzでL2キャッシュが2MBという性能は従来よりかなりのレベルアップ。以前はL2キャッシュ512KBでも多いほうだったのに、時代は変わったものだ…。

HDD: HGST Deskstar 500GB

1TBモデルもかなり安くなってきたが、500GBの製品を購入。なぜなら予算が(ry


昔は「1TB」といえばSFの世界だったのに、早くも実現するなんて…。いつの間にかSATA2も登場しているし。
少し古いHDDも持っているが、最近のHDDの静音性には驚いた。SSDかよ、と思ったくらい。


でも、今後ノートPC(特にウルトラモバイルPC)ではSSDが主流になるだろうし、もっと容量あたりの値段が安くなればデスクトップPCでSSDを使うのも悪くないかも。
現状では容量あたりの単価に相当な開きがあるので厳しいが…。

メモリ: Samsung DDR2 SDRAM PC2-5300

1GBを2枚で合計2GBをデュアルチャンネルで使用。
1GBがもう千円で買えるなんて…DDR1での話だが、昔メモリを買ったときは1GBといえば1万円くらいしたような気がする。
それを考えるとやすうううううううううう!
2GBを2枚でも良かったかもしれない。DDR1よりDDR2の方が値段が安いのは妙にお得感がある。


半導体市況は厳しい状況が続いており、フィラデルフィア半導体指数はずっと下降トレンド。直近は下げ幅を加速して連日の安値更新中。
以前もメモリ価格の乱高下で「あのころ買っておけば良かった…」と思ったことがあるのでこれ以上値段が下がらないほど安いなら買いだが、これが株なら「安値更新に買いなし」であり、急落が起こって反転が確認できるまでは買いを入れられない(値段に惚れて買ってはいけない)。


…まあ、今回は実際にメモリが必要なので購入したが。

ビデオカードIntel GMA X4500 (Onboard)

インテルのQ…じゃなくてGMA X4500。


オンボードのビデオなので基本的に性能はあまり良くない(以前に比べれば少しはましになったが…)が、特に重たいゲームはやらないし、少しゲームをするくらいならこれでも十分な性能。パンヤくらいなら普通に動くし…。
まあ、CPU性能と並んでビデオ性能は比較的力を入れたいところなので、近いうちにPCI Express2.0 x16対応でGeForce 9500 GT〜9600 GTのクラス(これより上の製品は加速度的に値段が高くなっていく)のビデオカードを追加で取り付ける予定。これで完璧!

組み立て


↑買ってきたパーツ類



↑一通り装着後
※本当はやらないほうが良いが、またもやケースなしで組み立てている


これにさらに手持ちの電源・HDD・DVDドライブ・モニタ・キーボード・マウス等を接続して完成。OSをインストールすれば使えるようになる。

性能の検証

古いソフトだが、HDBENCH Ver3.40 beta6にてCPU性能を測定。

これはあくまで実際にPCを使用する際にどの程度の処理能力が期待できるのかを比較するためにデータを記録しておいたもので、測定環境もいろいろ異なっていたと思うので厳密な測定ではない。念のため。
CPU名がPentium3になっているが、それが今回の測定結果。グラフが突き抜けてしまったw
ちなみに以前の構成はAthlonXP 2800+や3200+(動作周波数は1.82GHz〜2.10GHz)のグラフである。


これでは見にくいので、見やすいグラフを作成してみた。
(以下のグラフで「new」は新構成、「old」は旧構成のPCでの測定結果であり、数値が大きいほど性能が良い)

new: Intel Pentium Dual-Core Processor E5200 2.50GHz
old: AMD Athlon XP 2500+ (Barton) 2.10GHz (オーバークロック



new: DDR2 SDRAM PC2-5300 1GB*2 (Dual Channel)
old: DDR SDRAM PC2700 512MB + PC2100 256MB*2



new: Intel GMA X4500 (Onboard)
old: 玄人志向 RD925-LA128C (ATI Radeon 9250 AGP 8x)


…なんと、旧構成と比べてCPUは約3倍、メモリは約6倍の性能であった。
本当にこれほどの性能向上があったのかと疑問に思ったが、動画エンコードの速度を見ても実際にほぼ3倍速になっていたので間違いないようだ。
動作周波数だけを見るとせいぜい2.1GHzが2.5GHzになっただけなのに、ここまで性能差があるとは。CPU自体の性能やデュアルコア化はもちろん、FSB800MHzやメモリもDDR2のDualになったことも効いているのだろう。システムの根幹から新しくしたかいがあった。
ビデオ性能については想定内。これについては新たなパーツを購入後にまた測定しようと思う。


…ただ、最後に調べてみると、ソフマップの通販で今回と同じ製品を揃えると3千円くらい安かった模様。店頭購入で即時に手に入ったのは良かったが、ちょっと微妙だったか…!?

おまけ

以前の環境で使っていたHDDは相当断片化が進んでおり読み書きの速度の低下が酷かったのでデータ自体とっていないが、一般的なNTFS環境でどの程度の速度が出るものか試そうと思い、CrystalDiskMark 2.2によりHDDの速度を測定してみた。

HDD: HGST Deskstar HDP725050GLA360 16MB 7200rpm 500GB

*1:基本的にPC関連機器は誘導雷対策として雷サージのプロテクタを使用していたが、ATX電源のみ(安定化のために)コンセントから直接電力をとっていたため、落雷の際に機器が影響を受けたものと思われる